『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』 序論―移動する地域社会学に向けて 第一部 理論と方法 第1章 創発の社会学からアクターネットワーク理論へ 第2章 アクターネットワーク理論の基本概念をたどる ―調査者と被調査者にとっての移動の自由 第3章 アクターネットワーク理論と記述的社会学の復権 ―社会学者が説明しないための「理論」 第4章 アクターネットワーク理論と岸政彦の「生活史」 ―地域社会の歴史と構造をめぐって 第二部 ケーススタディ 第5章 文化遺産と地域社会――仙台市柳生地区の町内会と柳生和紙 第6章 「開発と文化」と地域社会――バリ島村落世界と観光開発 第7章 自立型観光開発と地域社会――バリ島南部観光開発地域サヌールの場合 第8章 ポストコロニアリズムと地域社会――マカオの「街坊会」の場所性 第9章 災害「弱者」と地域社会――山形県内のNPOと「地域協働体」 第10章 災害支援NPOと地域社会――東日本大震災を対象にして 第11章 自治体病院再編をめぐる「批判」と地域社会――青森県西北五地域を対象にして 結論 あとがき

【募集終了】単著を出します! 原稿を一緒に検討してくださる方を探しています!―『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』

現在、単著『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』の出版に向けて準備を進めています。「新潟大学人文学部研究叢書」の一冊として査読を受け、知泉書館より刊行される予定です。 私の研究歴はこれまで、地域社会…

伊藤嘉高「自治体病院再編をめぐる『批判』とコスモポリティクス:青森県西北五地域を対象として」『年報 科学・技術・社会』Vol.32掲載

私の専門領域は、地域社会学→医療社会学→科学社会学(アクターネットワーク理論)と変遷し、現在は地域社会学に戻ってきています。とくに医療社会学への転向は就職先のポストに影響を受けた結果であり、それまでの研究とはまったく無縁…

伊藤嘉高「モバイルなコミュニティ研究のための予備的考察―創発の社会学とその限界を超えて」『立命館大学人文科学研究所紀要』No.134掲載

今年度から14年ぶりに社会学の世界に戻ってきた。かつての自分の研究をいくらか客観的に見ることができるようになり、この論文では、20代の頃に取り組んでいた「創発の社会学」に対する自己批判を行った。 『立命館大学人文科学研究…

日本都市社会学会第40回シンポジウム「コロナ禍における都市空間と排除」~ポストコロナを見据えたキノポリティクス(移動の政治)の視点から

2022年9月14日、日本都市社会学会第40回大会(於・実践女子大学)シンポジウム「コロナ禍における都市空間と排除」に討論者として登壇。タイトルは「ポストコロナを見据えたキノポリティクス(移動の政治)の視点から」。 報告…

スローなつながりの構築~鈴木鉄忠『「見知らぬ私の地元」の探究―前橋・赤城スローシティのフィールドワーク』【ご恵送御礼】

地域社会学者の鈴木鉄忠さんから前橋国際大学でのゼミ活動(学生によるフィールドワーク)の成果である『「見知らぬ私の地元」の探究―前橋・赤城スローシティのフィールドワーク』(上毛新聞社)をご恵送頂きました(※鈴木さんは4月か…

現代社会の写し鏡としての観光コミュニケーション~須藤廣・遠藤英樹・高岡文章・松本健太郎編『よくわかる観光コミュニケーション論』ミネルヴァ書房【ご恵送御礼】

編者の遠藤英樹先生よりご恵送頂きました。須藤廣・遠藤英樹・高岡文章・松本健太郎編『よくわかる観光コミュニケーション論』ミネルヴァ書房、2022年。 概要 さまざまな事物との連関のなかで私たちの生活の表と裏を組み直していく…