社会学(主に地域社会学と医療社会学)を専門にする伊藤研究室(新潟大学人文学部)のサイト。日々の調査・研究活動や書評、教育・ゼミ活動、著訳書、論文、小論、学会発表を紹介する記事のほか、学部ゼミ大学院ゼミに関する情報を掲載しています。

最新記事

『2024年度ゼミ卒論集』を発送します!~まえがき公開

今年度もゼミの4年生たちが『ゼミ卒論集』を作成してくれました。卒業論文の調査にご協力いただいた方々へのささやかな「お返し」として、卒業式を前に、学生たち自身が発送作業を終えたところです。 今回は佐々木寛和さんが素敵な表紙イラストを描いてくれ…

伊藤嘉高「サービス付き高齢者向け住宅における『移動』と『地域居住』」所収『立命館大学人文科学研究所紀要』刊行

私たちは人生の終盤をどこで、どのように暮らしたいのでしょうか。多くの人が「住み慣れた地域で、できる限り自立して暮らしたい」と考えます。しかし、実際には介護の必要性や住環境の問題から、自宅での生活を続けることが難しくなるケースが増えています。…

伊藤さゆり・伊藤嘉高ほか「対面/オンラインによる連携総合ゼミの学習効果測定とその課題」所収『新潟医療福祉学会誌』刊行

前職の新潟医療福祉大学では、別記事でも書いたように国内外の医療系大学の多職種の学生が参加する連携総合ゼミを運営するとともに、在籍最終年度は全体の実行部会長も務めました。 その成果と課題について、参加学生へのアンケートに基づき考察したのが本稿…

「モビリティーズとネットワーク」『モビリティーズの社会学』刊行

拙稿「モビリティーズとネットワーク」を所収頂いた『モビリティーズの社会学』(吉原直樹・飯笹佐代子・山岡健二郎編)が有斐閣より刊行されました。 本書は、2011年に伊豫谷登士翁先生と吉原直樹先生が立ち上げた「モビリティ研究会」の成果です。当初…

伊藤嘉高・伊藤さゆり「保健医療社会学とアクターネットワーク理論―専門知とケアの倫理とをつなぐ言語聴覚士のエスノグラフィ」『保健医療社会学論集』掲載

『保健医療社会学論集』35巻1号の特集「保健医療実践における技術・モノ・道具」に寄稿しました(伊藤さゆりさんとの共著)。 この論文は、前後半に分かれています。前半では、保健医療社会学におけるANTによるエスノグラフィの意義について、その一般…

越境するオンライン原稿検討会のすすめ~『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』刊行

せっかく単著を出したのに、専用ページを作成していませんでした。3月の出版直後から、Amazonではなぜか在庫切れになり、送料700円や1,400円のマーケットプレイスの業者から買うしかない状態が続いていましたが、ようやく在庫が復活したので(…

社会調査実習報告書『サービス付き高齢者向け住宅における「地域居住」と「生の自律」』

昨年度の「社会調査実習」では、私が近年調査している「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)を対象に、学生たちにも調査してもらいました。1年間の調査結果をまとめた報告書が完成しました。 サ高住とは? サ高住は、自宅にこだわらずとも住み慣れた地…

伊藤嘉高「子どもの主体性とアクターネットワーク理論」『児童教育』34号掲載

お茶の水女子大学附属小学校・NPO法人お茶の水児童教育研究会の雑誌『児童教育』34号の特集「〈主体〉について考える」に寄稿しました。タイトルは「子どもの主体性とアクターネットワーク理論」です。 冒頭抜粋 情報テクノロジーの進展に伴い、現代の…

「石川・新潟・山形 3県における『手話の失語症』の実態調査」『言語聴覚研究』20(4)掲載

これまで適切な検査がなされてこなかった「手話の失語症」の検査法確立に向けて、実態把握のための基礎的な調査が行われました。私は、その調査の調査票の設計と分析で関わらせていただきました。 書誌情報 要旨 「手話の失語症」者への支援の実態とその課…