社会学(主に地域社会学と医療社会学)を専門にする伊藤研究室(新潟大学人文学部)のサイト。日々の調査・研究活動や書評、教育・ゼミ活動、著訳書、論文、小論、学会発表を紹介する記事を掲載しています。
最新記事
「モビリティーズとネットワーク」『モビリティーズの社会学』刊行
拙稿「モビリティーズとネットワーク」を所収頂いた『モビリティーズの社会学』(吉原直樹・飯笹佐代子・山岡健二郎編)が有斐閣より刊行されました。 本書は、2011年に伊豫谷登士翁先生と吉原直樹先生が立ち上げた「モビリティ研究会」の成果です。当初…
伊藤嘉高・伊藤さゆり「保健医療社会学とアクターネットワーク理論―専門知とケアの倫理とをつなぐ言語聴覚士のエスノグラフィ」『保健医療社会学論集』掲載
『保健医療社会学論集』35巻1号の特集「保健医療実践における技術・モノ・道具」に寄稿しました(伊藤さゆりさんとの共著)。 この論文は、前後半に分かれています。前半では、保健医療社会学におけるANTによるエスノグラフィの意義について、その一般…
越境するオンライン原稿検討会のすすめ~『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』刊行
せっかく単著を出したのに、専用ページを作成していませんでした。3月の出版直後から、Amazonではなぜか在庫切れになり、送料700円や1,400円のマーケットプレイスの業者から買うしかない状態が続いていましたが、ようやく在庫が復活したので(…
社会調査実習報告書『サービス付き高齢者向け住宅における「地域居住」と「生の自律」』
昨年度の「社会調査実習」では、私が近年調査している「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)を対象に、学生たちにも調査してもらいました。1年間の調査結果をまとめた報告書が完成しました。 サ高住とは? サ高住は、自宅にこだわらずとも住み慣れた地…
『2023年度ゼミ卒論集』を発送しました!
先日、卒業式前の4年生が『ゼミ卒論集』をそれぞれの調査対象者の方々に発送する作業を行いました。卒論集の作成は義務ではありませんが、学生の熱意に負けて作成しました。学内の印刷機を使って学生が本文を印刷し、表紙印刷と製本のみ印刷所にお願いするこ…
伊藤嘉高「子どもの主体性とアクターネットワーク理論」『児童教育』34号掲載
お茶の水女子大学附属小学校・NPO法人お茶の水児童教育研究会の雑誌『児童教育』34号の特集「〈主体〉について考える」に寄稿しました。タイトルは「子どもの主体性とアクターネットワーク理論」です。 冒頭抜粋 情報テクノロジーの進展に伴い、現代の…
「石川・新潟・山形 3県における『手話の失語症』の実態調査」『言語聴覚研究』20(4)掲載
これまで適切な検査がなされてこなかった「手話の失語症」の検査法確立に向けて、実態把握のための基礎的な調査が行われました。私は、その調査の調査票の設計と分析で関わらせていただきました。 書誌情報 要旨 「手話の失語症」者への支援の実態とその課…
2024年度学部ゼミ案内~人間と人間以外のものたちによるケアに根ざした地域社会学を構想する
2024年度社会学分野ゼミ説明会で配布する資料です。 まえがき 社会がさまざまなかたちで分断されるなかで、私たちは、いかにして「ともに生きていくこと」(共生)ができるのだろうか。社会学による調査研究は、どうすれば「ともに生きていくこと」に貢…
【募集終了】単著を出します! 原稿を一緒に検討してくださる方を探しています!―『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』
現在、単著『移動する地域社会学―自治・共生・アクターネットワーク理論』の出版に向けて準備を進めています。「新潟大学人文学部研究叢書」の一冊として査読を受け、知泉書館より刊行される予定です。 私の研究歴はこれまで、地域社会学→医療社会学→科学…
伊藤嘉高「岸政彦の『生活史』をアクターネットワーク理論と接続する」『現代思想』2023年9月号掲載
今年度の「社会調査実習」では、高齢者の住まいに焦点を当てたライフヒストリー調査を実施しています。そこで、前期は先行研究の収集・整理を行うとともに、受講者の約半数が2年生でしたので、「ライフヒストリー調査の方法をきちんと考えておこう」というこ…