なぜ病院から「追い出された」と感じるのか―宇都宮宏子編『退院支援実践ナビ』

友人や知人から、病院から退院する際、「追い出された」という話を聞く。なぜそうした事態に至るのか? 病院内の医療提供体制のみに目を向けた近視眼的な回答をするならば、こうだろう。 すなわち、日本は、医療費抑制政策を背景とした、先進諸国と比較した…

医療療養病床にかかる保険外費用(おむつ代、タオル代等)の実態と疑問

ここ数日、首都圏の病院調査に出ていた。その際、ある急性期病院の熱意ある医療ソーシャルワーカーの方から、「このあたりでも療養病床は足りていないが、しかも医療療養病床の入院費用が高いので、経済的な理由で転院できない患者も多い。個人的なつてで、わ…

国立大学職員給与一律削減の不公平性(事務職員・技術職員の場合)

前回は、国立大学法人の医療系職員の一律給与削減の問題点をみましたが、そもそも、国立大学法人の給与は国家公務員よりも相当に低いという問題があります。ここでは、事務職員・技術職員について見てみます(ちなみに私は教育職であり、自分の給与のことをと…

国立大学職員給与削減における医療人職員の扱いについて(中医協委員要望)

【写真】(上)記者会見の様子、(下)嘉山委員(m3.comより) 本日の中医協終了後、二号委員(診療側委員)全員と専門委員二名(日本看護協会の福井専門委員と日本放射線技師会の北村専門委員)とで「国立大学職員給与削減における医療人職員の取扱い…

ブログ再開します!

長らく休止状態であった本ブログ「町内会・自治体の「いま」を問う」を再開することに致しました。 山形大学医学部(医療政策学講座)に赴任後は、山形県における急性期から回復期・慢性期、在宅に至るまでさまざまな医療/福祉現場を対象とした調査研究に取…

「医療を考える基礎知識1~7」『医療白書2011年度版 少子超高齢・人口減少時代における「国民課題」としての医療問題』所収

西村周三編『医療白書2011年度版 少子超高齢・人口減少時代における「国民課題」としての医療問題』(日本医療企画、2011年)所収、伊藤嘉高「日本人の平均寿命と病気、健康格差」「健康寿命、在宅医療、孤独死(無縁社会)」「国民皆保険、診療報酬…