私の研究領域の一つに町内会・自治会(以下、町内会に表記を統一)がある。そして、たびたび実際に町内会を訪れ、そのなかでさまざまな方にご迷惑をかけてきた。たいていの方は、こころよく町内会や地域の状況・課題について話してくださり、そしてまた若輩者の愚見にも耳を傾けてくださる。ただただ有難い。
しかし、一方で私はそうした方々のご厚意をもてあましていた。どうしてかくも親切なのだろう。そして、その背後に潜む苦悩の深さ。これから明らかにしていくように地域の問題は決して地域内で解決できる問題ではない。しかしそうした制約の中でも、文字通り身を粉にされている方々が間違いなく今日の日本社会を地域から陰で支えているのだ。
それに引き替え自分はただただ狭い学問領域のなかで論文を生産して満足している。あまりに自分勝手に過ぎはしないか。脳天気な学問的言説が絶え間なく再生産される一方で、地域の課題は何も解決していかない。
確かに学問や研究というのは、現実世界から一定の距離を置かなければならない営為である。現実を絶対視しそれに寄り添うのは知的怠慢である。ただし、私は研究者である前に一人の人間であり、調査に応じてくださる方もそうである。
本サイトでは、学問的言説を離れ、日々の調査から生まれる出会いを描き、そして地域活動に携わっておられる方々の思いを伝えていくことで、町内会をめぐる制度的、非制度的問題を浮き上がらせていきたい。小さな思いがつながったとき、大きな変化は信実のうちに必ず起こる。
昨年一昨年は、区の役員、
今年は区長代理(庶務幹事役)になってしまいました。滋賀県琵琶湖の北部120戸の小さな集落の、です。
その中で、氏神さんの神社の会計は、ほぼ破産状態。ほとんど収入はなく、小さな規模(数十万円)の維持管理費用さえ、自治会の会計から拠出する状態です。
インターネットで少し調べてみると、そのようなことについては、批判のオンパレード。しかし、私達の時代に、社を崩れたまま、放り出すようなことにはなって欲しくない。幸い区には多少の現金財産もあり、これを処分することによって、区民=氏子の皆さんの負担も少なくて済むので、そのような運用方法がいいと思われるのですが、こんな田舎でも近頃の風潮で、一つの宗教団体にお金を出すのは疑問、という話も出てくる。
この辺のことについて、上手く皆さんの理解も得られる考え方のよりどころが欲しいと、探していたら、このページにたどり着きました。
何か参考になることがあれば、ご意見を頂きたいのですが。
もう、数年後には社務所を何とかしなければなりません。
追伸、メールを添付しました。