ただ生きてあることの等しさ―川口有美子『逝かない身体―ALS的日常を生きる』
自分の存在の「価値」に悩むことがある。「社会的価値」や「経済的価値」などといった一面的な価値が人間の価値そのものであるかのような錯誤が世界を覆っている。そのなかで自分の価値は相対化され、ものさしで測られるものとなり、気が…
新潟大学人文学部の伊藤嘉高(社会学)研究室の書評等記事一覧。雑誌等に掲載された書評(拙評)や、著訳者からご恵送頂いた書籍等の紹介を掲載しています。
自分の存在の「価値」に悩むことがある。「社会的価値」や「経済的価値」などといった一面的な価値が人間の価値そのものであるかのような錯誤が世界を覆っている。そのなかで自分の価値は相対化され、ものさしで測られるものとなり、気が…
清水晋作著『公共知識人 ダニエル・ベル――新保守主義とアメリカ社会学』勁草書房、2011年。 概要 新保守主義の旗手とみなされてきた社会学者ダニエル・ベル。本書では彼を、単一イデオロギーでなく豊穣な思想的立場の公共知識人…