なぜリスクは過小/過大に評価され、専門知が貶められるのか―メアリ・ダグラスのリスク文化論
前回の記事では、リスクをめぐる制度的専門知の問題点を指摘するなかで、制度的判断に再帰性を担保するためには、ローカル・ノレッジ(民衆知)を組み込み普遍/特殊の二分法を乗り越えることが重要であることを論じた。 ただし、明らか…
前回の記事では、リスクをめぐる制度的専門知の問題点を指摘するなかで、制度的判断に再帰性を担保するためには、ローカル・ノレッジ(民衆知)を組み込み普遍/特殊の二分法を乗り越えることが重要であることを論じた。 ただし、明らか…
原発事故以後、ローカル・ノレッジ(民衆の知、市民の知)に対する日本社会のネガティブな評価が逆に高まっているのではないか。「(ときに「放射脳」とも形容される)素人は余計な口を挟まず、専門家集団が自律性を高めればよい」、「た…
2003年度東北大学修士学位論文、2004年3月。 要旨 1. 本論考のねらい 本論考は、エミール・デュルケムの流れを汲む英国の文化人類学者メアリ・ダグラスの文化論を内在的かつ批判的に検討することによって、従来の「個人」…
修士論文で取り上げたメアリ・ダグラスの著作一覧(著作形態別)。 単著 1963, The Lele of Kasai, London/Ibadan/Accra: Oxford University Press …
修士論文で取り上げたメアリ・ダグラスの著作一覧。 1950s’ 1951 ‘A form of polyandry among the Lele of Kasai ,Africa 2l(…