国民皆保険の堅持とは―島崎謙治『医療政策を問いなおす』
2016年7月29日に、第65回東北公衆衛生学会が山形にて開催される(所属講座が事務局となり、村上正泰教授が学会長を務める)。特別講演の講師は政策大学院大学の島崎謙治教授であり、その近著が、『医療政策を問いなおす―国民皆保険の将来』(ちくま…
看護学生に社会学を学ぶ意義を伝える
いくつかの学校で社会学の講義を担当している。本務校の医学科の学生に接するときとは異なる(良い意味での)「刺激」が得られる貴重な機会である。昨年度までは、穴埋め式のスライド資料を毎回、配布していたが、印刷の質がいまいちであること、保管・保存の…
公衆衛生学実習:デザイナーベイビー~自己の改変と社会の改変のあいだ~
今年度から、本学医学科4年の公衆衛生学実習に関わることになった。この実習は、学生が10数名ずつに分かれ、チュートリアル教育方式で教員がつき、グループ学習・調査を進めるというものだ。今年は、約1か月のあいだに、週1、2コマの時間が割り当てられ…
「がん患者のステージ・雇用形態別にみる就業の現状と課題―山形県内がん診療連携拠点病院における患者調査を通して」『保健医療社会学論集』26巻1号掲載
村上正泰, 伊藤嘉高, 2015, 「がん患者のステージ・雇用形態別にみる就業の現状と課題―山形県内がん診療連携拠点病院における患者調査を通して」『保健医療社会学論集』26(1): 37-47. 要旨 がん患者の就業に対する支援の重要性が指…
学術翻訳について~おすすめ書籍を紹介
恩師である吉原直樹先生のもとで、数々の学術翻訳に携わらせていただきました。 幸い、多くの方から「読みやすい」との評価をいただいています。 私の翻訳法は、大学院生時代に吉原先生に鍛えていただいたものですが、根本的には、ベルクソン研究者である岡…
ジョン・アーリ『モビリティーズ―移動の社会学』(共訳)
ジョン・アーリ著(吉原直樹・伊藤嘉高訳)『モビリティーズ―移動の社会学』作品社。2015年3月刊。全訳。John Urry, 2007, Mobilities, Polity。 社会科学の空間論的転回に次ぐ「移動論的転回」を世に問うジョン・…
“Employment status among non-retired cancer survivors in Japan” in European Journal of Cancer Care, 24 (5)
Ito H, Hozawa A., Yamashita H., Kubota I., Nemoto K., Yoshioka T., Kayama T. & Murakami M., 2015, Employment status …
「災害支援NPOと地域コミュニティの連携」『東日本大震災と被災・避難の生活記録』
東日本大震災から4年が経った今日、『東日本大震災と被災・避難の生活記録』(吉原直樹・仁平義明・松本行真編、六花出版)が刊行された(パンフレット)。 私は、山形をリードする災害支援NPOの代表である千川原公彦さん(twitter, faceb…
「創発する場所」『交響する空間と場所II』所収
伊藤嘉高, 2015, 「創発する場所」吉原直樹・堀田泉編『交響する空間と場所II』法政大学出版局, 83-120頁. 目次1 要旨2 冒頭抜粋3 目次 要旨 従来のコミュニティ論は、ノスタルジックな情感を刺激し、固定された「場所」へと人び…
「がん対策基本法」「がん診療連携拠点病院」「がん登録」「医療費」「人間ドック」『がんを知る』所収
山形大学医学部編『がんを知る』(2015年、山形大学出版局)所収。 本書は、がんという病気に関係する全てのものを網羅し、がん患者さんの不安を取り去るために専門家が適切にアドバイスしたもの。山形新聞の連載を単行本化。 目次1 「がん対策基本法…