伊藤嘉高「自治体病院再編をめぐる『批判』とコスモポリティクス:青森県西北五地域を対象として」『年報 科学・技術・社会』Vol.32掲載
私の専門領域は、地域社会学→医療社会学→科学社会学(アクターネットワーク理論)と変遷し、現在は地域社会学に戻ってきています。とくに医療社会学への転向は就職先のポストに影響を受けた結果であり、それまでの研究とはまったく無縁…
アクターネットワーク理論に関するブログ記事や、著訳書、論文、小論、書評を紹介する記事の一覧です。
私の専門領域は、地域社会学→医療社会学→科学社会学(アクターネットワーク理論)と変遷し、現在は地域社会学に戻ってきています。とくに医療社会学への転向は就職先のポストに影響を受けた結果であり、それまでの研究とはまったく無縁…
私がブリュノ・ラトゥールの議論を本格的に追いかけるようになったのは、ごく最近のことである。その最初のきっかけは、最初の就職先であった医学部の医師たちとの会話である。彼/彼女らに社会学の議論を紹介すると、面白いかどうか以前…
窓ガラスは透明な存在だ。窓ガラスの向こう側の世界をありのままに見せてくれる。しかし、本書『窓の環境史』が描き出しているのは、そんな窓ガラスが、公衆衛生などの実践のなかで人間と非人間の関係を組み直し、人間と非人間が織りなす…
今年度から14年ぶりに社会学の世界に戻ってきた。かつての自分の研究をいくらか客観的に見ることができるようになり、この論文では、20代の頃に取り組んでいた「創発の社会学」に対する自己批判を行った。 『立命館大学人文科学研究…
★第1学期・第2学期(月曜4限) 「私の行為は私が決めているのではない」―社会学の根底をなすこの発見は、今日の「なんでも自己責任にされる社会」に対する強力なカウンターであるはずだ。しかし他方でこの言明は、(a)「私が悪い…
アンソニー・エリオットは自己論で知られる社会学者ですが、その最新刊の翻訳『デジタル革命の社会学―AIがもたらす日常世界のユートピアとディストピア』が刊行されました。翻訳者のお一人である遠藤英樹さんにご恵送いただきました。…
2022年9月18日、科学社会学会第11回大会(於・大阪大学)企画セッション「ANT 入門 and after」に報告者として登壇。タイトルは「誤った研究をしないための科学論として ANT を提示する」。 6月に刊行され…
アクターネットワーク理論について、私は新参者に過ぎません。大学院生時代に英国のモビリティ研究を摂取する際に間接的に触れ、いくつかの論文で参照することはありましたが、本格的に学び始めたのはここ5年ほどです。 ラトゥールの拙…
生態人類学者ティム・インゴルドは地域社会学でもよく知られています。とりわけ、インゴルドの場所論は、本質主義的(文化論的)な場所理解とどう付き合うべきかを考えるための手がかりとして、2000年代以降しばしば参照されてきまし…
今年度の3年次前期ゼミでは、ブリュノ・ラトゥールの『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論』とラトゥール&ウールガーの『ラボラトリー・ライフ』の輪読も行うことにしました。 『社会的なものを組み直す』は難しい? …