町内会と行政の関係―インフォーマルな関係の重要性

若い未熟な人間が偉そうにとやかくいうべきではないと思うし、常に謙虚さをもって先人に教えを受けながら生きているが、若さ故に見えるものもある。組織に縛られた大人による若者批判に対して、稚拙ながらも一言言いたい。 私は組織とか…

町内会をめぐる補助金/負担金/助成金

3月1日付『河北新報』夕刊の連載「再考・町内会」第2部第3回では町内会支出における補助金/負担金(社協、体振、連町会、老人会、募金、交通安全、防犯、公園愛護、等々の協会……)の重さ、さらにはこうした「上納金」の使途の怪し…

「報告書」

加茂の星会長は、かつて町内会の防災資料集を作成した際、わざわざクリアファイルに一枚一枚はさんで配布したという。私なら、きれいな表紙をつけて体裁を整えてパチンと製本したくなるところだ。そうして出来上がった冊子をパラパラめく…

凧揚げ大会

町内会調査報告書作成の合間を縫って、日曜日に柳生南町内会の親子凧揚げ大会に行ってきた。 去年は風がほとんど吹いておらず揚げるのに苦労したが、去年作った凧を持って家を出たときから、凧を通じて強い風を感じた。いつもなら寒いだ…

町内会会計の不透明さ

しばらく、澳門に調査で出ていた。中国返還後、澳門の地域社会は驚くべき速さで変容を遂げている。ただ、帰国後の現在、2005年仙台市町内会・自治会調査の報告書作成の肝所にあり、澳門については、また後日記したい。 『河北新報』…

研究会

一貫して嫌ってきたのが、縁故主義(身内びいき、ネポティズム)である。無能かつ怠惰な他人がひいきされるのは、この上なく不快だ。だが、同様に無能な自分が何かしらの不公正な恩恵にあずかれる場合には、なかなか拒否できない。勝手だ…

元町内会長1200万円着服―町内会長の位置

正月早々、親戚回り+初詣の最中に空き巣被害に遭った。ただし、被害は私の財布の中身だけだ(窓ガラスの破損もあるが)。人に話すと「いくら盗られたのか」と聞かれる。しかし、金額の多寡はどうあれ、カネ自体は(盗むのではなく!)働…

歩くこと、生きること

普段出会うことのない年輩の方から話を伺い、人生について教えられる。これが町内会調査の隠れた醍醐味である。 泉区の加茂第一町内会の星忠志会長が、定年退職後のお遍路の記録を『四国遍路旅日記―歩き遍路は感動の連続だ』にまとめら…

町内会長の「報酬」問題(2)

(この記事は「町内会長の「報酬」問題(1)」の続きです) 世間的にはいろいろと忙しい、この週末にも調査に応じてくださる。考えてみれば調査といっても、される側にとっては無益な商品しかないうるさい営業と同じである。 調査中に…

町内会長の「報酬」問題(1)

会長職に何らかの手当が割り当てられる町内会が増えている(『河北新報』11月2日号夕刊1面参照)。記事においては、青葉区のとある連合町内会区で有償派の町内会がやや上回っているとあった。 確かに、青葉区の中心市街地にみられる…