「山形県域における〈都市〉の現況」『東北都市学会研究年報』掲載
伊藤嘉高, 2009,「山形県域における〈都市〉の現況」『東北都市学会研究年報』9: 84-88. 山形県の各種データを用いて、山形市など各地方の中心都市が、周辺都市の社会経済的低迷により、「中心化」を強めているにすぎない現状について報告し…
「まなざしの交錯とバリ島の村落社会」『変わるバリ 変わらないバリ』所収
伊藤嘉高, 2009, 「まなざしの交錯とバリ島の村落社会」倉沢愛子・吉原直樹編『変わるバリ 変わらないバリ』勉誠出版, 224-39頁. これまでバリについて書かれた本の多くは「祭りと儀礼の島」や、「神々の宿る島」といったような、定型化さ…
謹賀新年(異動のお知らせ)
明けましておめでとうございます。 突然ではありますが、昨年11月より、山形大学医学部(大学院医学系研究科)の医療政策学講座に助教として赴任しました。 これまでの国内外での調査経験を生かし、目下、山形県内の病院調査に奔走しており、全一般病院に…
「住区協議会」『世界の都市社会計画―グローバル時代の都市社会計画』所収
橋本和孝ほか編『世界の都市社会計画―グローバル時代の都市社会計画』(東信堂、2008年)所収、伊藤嘉高「住区協議会」27-9頁。 拙論では、英国の住区協議会を例に、ネオ・ナショナリズムとネオ・リベラリズムを超えるコミュニティガバナンスの条件…
ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(3)
この記事は、「ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(2)」の続きになります。 敬愛すべき非「アカデミック」な社会学者・山本哲士(敬称略)は、次のように現代日本を描写しています。 「社会イズム〔=今日の日本社会〕の判断主体は「規則」「ルール」で…
「町内会の現状と課題―非制度的な共同性の復権のために」『仙台都市研究』6巻掲載
伊藤嘉高, 2008,「町内会の現状と課題―非制度的な共同性の復権のために」『仙台都市研究』6: 11-36. 目次1 要旨2 冒頭抜粋 要旨 近年、「地域社会の再生」を目指す人びとの間で、町内会に対して新たな存在意義を与えようとする動きが…
複雑性理論からみる町内会の「秩序」
この記事は、「ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(2)」と「「行政協力員」について」を補足する内容になります。 私の主たる研究テーマは、「場所の比較社会学」による社会学理論の刷新にあり、その一つとして町内会や地域社会を対象とした経験的研究を…
「行政協力員」について
「しんさん」より、コメント欄に貴重な情報をご提供いただきました。 町内会長の「報酬」問題(1)#自治会の報酬 会計問題 上記は中国地方の某自治体の事例とのことです。やはり地域によって町内会の性格はさまざまです。しんさんより、この行政協力員に…
旅と人生~中国バックパック旅行
私が仙台で大変お世話になっている町内会長からいただいたアドバイス(前回参照)は、「趣味を持つこと」でした。 「私はたまたまみんなでわいわいやるのが好きだから、祭りなどの地域活動をやっている。会社なんかの組織ではうまくいかないことがあっても、…
ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(2)
この記事は、「ごみ捨ての問題と町内会の「正しさ」(1.5)」の続きです。 研究者の道は、狭く、険しく、厳しい。博士号を取って、ようやく「ひよっこ」としてゴール無き大競争のスタートラインに立つ。文字通り、この世界で生きるか、死ぬか、をかけて切…