「制度的〈地域〉表象の限界―仙台市柳生地区の場合」『地域社会学会年報第18集』掲載
伊藤嘉高, 2006, 「制度的〈地域〉表象の限界―仙台市柳生地区の場合」『地域社会学会年報』18: pp.121-42. 要旨 地域表象の前期近代的同一性(すなわち均質性)が今日大きく揺らいでいることを明らかにするべく、地域の表象をめぐっ…
「過剰な都市化に伴う地域共同性の変容―仙台市域町内会の制度論的転回に向けて」『日本都市学会年報』39巻掲載
伊藤嘉高, 2006,「過剰な都市化に伴う地域共同性の変容――仙台市域町内会の制度論的転回に向けて」『日本都市学会年報』39: 91-102. 目次1 冒頭抜粋1.1 1.序―「地域」再論 冒頭抜粋 1.序―「地域」再論 (1)都市の状相―…
町内会と行政の関係―インフォーマルな関係の重要性
若い未熟な人間が偉そうにとやかくいうべきではないと思うし、常に謙虚さをもって先人に教えを受けながら生きているが、若さ故に見えるものもある。組織に縛られた大人による若者批判に対して、稚拙ながらも一言言いたい。 私は組織とか制度とかいったものが…
町内会をめぐる補助金/負担金/助成金
3月1日付『河北新報』夕刊の連載「再考・町内会」第2部第3回では町内会支出における補助金/負担金(社協、体振、連町会、老人会、募金、交通安全、防犯、公園愛護、等々の協会……)の重さ、さらにはこうした「上納金」の使途の怪しさが取り上げられると…
町内会会計の不透明さ
しばらく、澳門に調査で出ていた。中国返還後、澳門の地域社会は驚くべき速さで変容を遂げている。ただ、帰国後の現在、2005年仙台市町内会・自治会調査の報告書作成の肝所にあり、澳門については、また後日記したい。 『河北新報』1月25日夕刊の「再…
元町内会長1200万円着服―町内会長の位置
正月早々、親戚回り+初詣の最中に空き巣被害に遭った。ただし、被害は私の財布の中身だけだ(窓ガラスの破損もあるが)。人に話すと「いくら盗られたのか」と聞かれる。しかし、金額の多寡はどうあれ、カネ自体は(盗むのではなく!)働いて稼げるものなので…
歩くこと、生きること
普段出会うことのない年輩の方から話を伺い、人生について教えられる。これが町内会調査の隠れた醍醐味である。 泉区の加茂第一町内会の星忠志会長が、定年退職後のお遍路の記録を『四国遍路旅日記―歩き遍路は感動の連続だ』にまとめられている。会長に初め…