ラトゥール『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』読書会記録@北海道大学

北海道大学の伊藤崇さんにブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』の読書会にお招きいただきました(主催は北海道大学教育学部子ども発達臨床研究センター)。 参加者の方々に事前に頂戴した質問に対して訳者なりの理…

「アクターネットワーク理論と社会学研究会」4月28日開催!(ボルタンスキー検討回)

「アクターネットワーク理論と社会学研究会」が2019年4月28日に開催されます。リュック・ボルタンスキーのポスト・ブルデュー社会学について検討が行われます。 ボルタンスキーらの「批判の社会学」(一面的な批判をする社会学ではなく、複数の批判を…

媒介の思考としての観光学~遠藤英樹ほか編『ワードマップ 現代観光学―ツーリズムから「いま」がみえる』

遠藤英樹、橋本和也、神田孝治編『ワードマップ 現代観光学―ツーリズムから「いま」がみえる』新曜社、2018年。 目次1 概要2 短感 概要 今や現代を特徴づけるものとなった観光。それを学ぶ愉しさ=悦びを味わえるように工夫されたワードマップ。…

バルネラビリティを可視化する保健師~板倉有紀著『災害・支援・ケアの社会学』御恵送

板倉有紀著『災害・支援・ケアの社会学』生活書院、2018年。 目次1 概要2 短感 概要 災害時要援護者・災害弱者というカテゴリーでは拾えない「曖昧なニーズ」の典型としての「災害とジェンダー」。自然災害の被害とニーズを、地域単位の災害対応に…

新潟医療福祉大学着任に当たっての抱負~「優れたQOLサポーター」としての医療経営管理専門職の育成に貢献する

2018年9月より、山形大学医学部を退職し、新潟医療福祉大学の医療経営管理学部医療情報管理学科にて勤務することになりました。妻が別学科の教員として着任しており、家庭の事情により私も後追いしました。 着任にあたって記載した「抱負」を共有します…

「社会学を講義する―石川先生の遺志を継いで」『石川洋明先生追悼論文集』所収

伊藤嘉高「社会学を講義する―石川先生の遺志を継いで」『石川洋明先生追悼論文集』pp. 29-36、2019年6月刊行。 学部時代の恩師である石川洋明先生から学んだ社会学の基礎―常識を疑うだけでなく、どうして常識が常識として成り立っているのか…

【書評】アクターネットワーク理論による法の『本質』をめぐる議論―ブルーノ・ラトゥール『法が作られているとき』(『図書新聞』掲載)

ブルーノ・ラトゥール著、堀口真司訳『法が作られているとき―近代行政裁判の人類学的考察』(2017年、水声社)の拙評が『図書新聞』3363号に掲載されました(発売日2018年8月4日)。 『法が作られているとき』は、近代国家における行政制度の…