『新潟日報』2020年3月30日号1面・13面にインタビュー記事掲載~新潟県の病院再編を考える
新潟日報の江森記者とともに、約1年近くにわたり、医師不足や自治体財政の悪化、2024年の残業規制導入、そして人口の高齢化などを踏まえ独自に行った病院長調査の結果とともに、新潟県の病院再編の行方について議論を重ねてきました。 その結果と私のイ…
存在論の拡張~杉島敬志編『コミュニケーション的存在論の人類学』御恵送
杉島敬志編『コミュニケーション的存在論の人類学』臨川書店、2019年。 目次1 概要2 短感 概要 存在は単独で存在するのではなく、コミュニケーションやゲームとともに立ち現れる――人類学理論の中心をなす「存在論」の議論を拡張し、現代人類学が…
ブルーノ・ラトゥール(川村久美子訳)『地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治』御恵送
ブルーノ・ラトゥール著『地球に降り立つ―新気候体制を生き抜くための政治』(川村久美子訳)新評論、2019年。 目次1 概要2 短感 概要 空気、海洋、氷河、気象、土壌、生命…地球上のあらゆる抗議者が声を上げている。人間‐自然、グローバル‐ロ…
連携総合ゼミ(新潟医療福祉大学)~6学部13学科が連携した多職種連携の実践
現任校の新潟医療福祉大学では、4年次に「連携総合ゼミ」が開講されています。 連携総合ゼミには、学内6学部13学科はもちろん、日本歯科大学や新潟薬科大学、新潟リハビリテーション大学などの他大学、フィリピンや台湾などの海外大学の学生と教員が集ま…
ラトゥール『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』読書会記録@北海道大学
北海道大学の伊藤崇さんにブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』の読書会にお招きいただきました(主催は北海道大学教育学部子ども発達臨床研究センター)。 参加者の方々に事前に頂戴した質問に対して訳者なりの理…
「アクターネットワーク理論と社会学研究会」4月28日開催!(ボルタンスキー検討回)
「アクターネットワーク理論と社会学研究会」が2019年4月28日に開催されます。リュック・ボルタンスキーのポスト・ブルデュー社会学について検討が行われます。 ボルタンスキーらの「批判の社会学」(一面的な批判をする社会学ではなく、複数の批判を…
媒介の思考としての観光学~遠藤英樹ほか編『ワードマップ 現代観光学―ツーリズムから「いま」がみえる』
遠藤英樹、橋本和也、神田孝治編『ワードマップ 現代観光学―ツーリズムから「いま」がみえる』新曜社、2018年。 目次1 概要2 短感 概要 今や現代を特徴づけるものとなった観光。それを学ぶ愉しさ=悦びを味わえるように工夫されたワードマップ。…
ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』(全訳)
ブリュノ・ラトゥール著(伊藤嘉高訳)『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』法政大学出版局、588頁。2019年1月11日刊行。全訳。Bruno Latour, 2005, Reassembling the Soc…
バルネラビリティを可視化する保健師~板倉有紀著『災害・支援・ケアの社会学』御恵送
板倉有紀著『災害・支援・ケアの社会学』生活書院、2018年。 目次1 概要2 短感 概要 災害時要援護者・災害弱者というカテゴリーでは拾えない「曖昧なニーズ」の典型としての「災害とジェンダー」。自然災害の被害とニーズを、地域単位の災害対応に…
恩師の影響を実感~吉原直樹著『都市社会学』御恵送
吉原直樹著『都市社会学』東京大学出版会、2018年。 目次1 概要2 短感 概要 都市社会学は,これまで,そしていま何をめざしているのか.都市社会学を長らく牽引してきた著者が,隣接する諸科学と共有する知の枠組みを積極的に開示し,現代都市のフ…